今年も『ぎふグリーンツーリズムネットワーク大会』が終わりました。
今年の会場は、揖斐川町でした。
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「ぎふの田舎へいこう!推進協議会」の東農ブロックの幹事として、
そして今年からは一般社団法人の理事として、
大会にスタッフ参加させていただくのもこれで5回目となりました。
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毎回、本当に学ぶことばかりです。
今年の基調講演も、
揖斐川でのフィールドワーク&分科会も、
非常に役立つ機会でした。
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基調講演で、上山康博先生がお話くださったイタリアの
「アルベルゴ・ディフーゾ」の考え方と実例のお話は、
日本人が「田舎での当たり前の暮らしに誇りをもち、
それを効果的な形で世界に開く意義」を教えてくれました。
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「アルベルゴ・ディフーゾ」は、地域の空き家対策と、
震災時の避難先として、空き家・空室を活用して
「地域分散型ホテル」「地域まるごと宿」をつくるもの。
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この方式で、インバウンドの受け入れに成功し、
飲食店や物販も繁盛して、
地域の空き家の資産価値が向上し、
収入や雇用の活性化につながった事例地域が世界にひろがっているそうです。
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日本の空き家は約900万戸、
うち空き家バンクに登録されている空き家は8000戸という状況。
また海外からの旅行客の9割が日本の田舎のありのままの暮らしや
原風景に魅力を感じインバウンドを希望しているのに対して、
実際にそれを実現しているのは1割のみ。
まだまだ、日本の地方は、
インバウンドに対応することで
地域を活性化させられる可能性が高いということで、
具体的な実例と手立てを見せていただきました。
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印象的だったのは、イタリアの方々が自分の地元に誇りをもち、
外へ仕事に出ていても地元に戻って
「家を活かして何かをするぞ!」
という気持ちを持ち続けている方が多いというお話でした。
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どの国も地域もそういう部分はあるでしょうが、
日本の田舎もやはり世界的に見れば
唯一無二の魅力にあふれた場なのです。
その自覚と誇りを大切に、
地域の資源を活かして自立した地域運営を目指していくことは重要です。
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フィールドワークと分科会では、
揖斐川町周辺の特徴ある先進事例を見せていただき、
私は第3分科会で大野町の「ホニャラノイエ」さんの見学と、
オーナーの加藤夫妻が毎年開催される
「夢語り会」を疑似体験させていただきました。
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オーナーとお客様の間の垣根を取り払い、
「ほにゃん」とした力の抜けた
「ありのままの暮らし」にお客さんを迎え入れて、
「もてなさない」「接客しない」を大切にしている様子。
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自分たちの在り方とうまくマッチする方を迎えるためにも、
情報発信において一定の「ハードル」となる
「自分たちらしさ」がはっきり伝わる情報を提示しておくこと。
お客さんをお客さん扱いせず、
自分たちの暮らしのリズムそのままの自然体で一緒に過ごすことで、
お客様同士もまたつながっていく。
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夢語り会では、同じ分科会に参加した方々と、
共通の志がわかったり、
課題や悩みにこたえられる情報や出逢いが多数生まれたりと、
化学反応や相乗効果の面白さを体感しました。
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夜の大交流会でも、薬草の里らしく野草を活かしたお料理や、
地域の素朴なお料理の数々が、
かえって本来の意味での「ご馳走」を感じさせてくれて、
お客様を迎える立場としてとても参考になりました。
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ポスターセッションでは、
私たちが育てている真菰の葉に大変興味を寄せていただき、
多くの方から購入希望のお声をいただいて驚きました。
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毎年、本当に次の一歩を示してくれるありがたい学びの場であり、
出逢いの場です。
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こうした機会を、
14年間も続けてくださっている岐阜県と協議会事務局の皆さまに、
そして今年の受け入れをしてくださった
揖斐川町の実行委員の皆さまに、
心から感謝の気持ちでいっぱいです。
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さっそく学んだ内容を「山里楽耕」のコミュニティ内で共有させていただき、
私だけでとどめずに次につなげています。
まだまだ十分な役割は果たせていませんが、
今後ますます必要な方の役に立っていけたら嬉しいです。
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