山里楽耕

2024年の山しごと開き

24歳の頃、まだ結婚前の夫と一緒に
郡上や恵那でいくつかの講習を受け
ささやかながら山しごとを学んだ。

いつか継ぐべき山がある身として
必要なことだと思っていたから。

ㅤ 

27歳からNPO法人夕立山森林塾の
事務局として木の駅や山しごと手習塾の
立ち上げ期に関わらせていただき
その後、夫の地元である上矢作で
なつかしい未来の会の発足メンバーとして
立ち上げと運営に5年間携わった。

31歳から山里楽耕ぼうけんくらすを
小さく団体化して森での子育てと
その情報発信を企画推進。

えなの森林づくり推進委員として
諮問を受けたのは35歳くらいだったか
えなの森林づくり実施計画の策定には
コンサルとともにワークから文言策定まで
細部に関わらせていただき
その進捗を7年間見守ってきた。

課題抽出から丁寧に構成した計画に
私はとても思い入れがあるので
本当はしっかりと計画が果たされて欲しいが
下方修正が続いていると言わざるを得ない。

それでもどうにか担い手育成に資するため
恵那市森林環境教育推進協議会の立ち上げ、
そこからの「え〜な木育クラブ」の
初年度の活動原型づくりを終えて
今はただ会議ではうるさ方で
成果と課題と展望の確認役のみ。

37歳からは自分たち自身が山主となり
自らの山をフィールドとした環境教育と
百姓としての里山活用を続ける一実践者だ。

ㅤ 

私が「山を買って公園をつくりたい」と
作文に書いたのは10歳のときで
当時「ごみ探検隊」という
教科横断型の学習の隊長をしていた。

学芸会で「森を守ろう」という
劇をすることを提案して
脚本を担当したのが12歳のとき。

それでもまさか
30代後半からの自分が本当に
山主として山の手入れをしているとは
少しも想像していなかった。

気が付けば、かつて描いた夢から
私は31年後の今もその夢を生きていて
実際の現実社会においてすでに18年間
「森づくり」と呼ばれる活動に身を投じている。

その割には、大した社会的影響を
目に見えて生み出せていないのだから
そういう意味で自分にあまり大きな
自信もなければ期待もしていない。

けれど、それでも今年も
我が家では指導してくれる先輩を呼び
「今年の山しごとが安全にできるように」
素人山主としての山しごとの基本を
ガッツリ確認しながら木を倒す。

コミュニティの仲間になってくれた
県の若い林業職員さんを巻き込んで
一緒に木を伐る。

息子も一日中山で一緒に過ごし
牽引具の扱いは一緒に担当してくれた。

今日間伐したヒノキは、
来週末に全国から体験合宿に集まる
リーダーシップ実践コミュニティ「あおハル」の
親子での薪割りやクリスマス飾りづくりで
活用してもらう予定なのだ。

年中仕事で木を伐る林業者の方と違い
冬場だけ少しずつ山を活用する百姓なので
毎年ちゃんと手順と注意点を確かめ
技術の復旧を図らないと万年素人のまま。

技術が及ばない作業は当然、
プロにお願いする必要がある。

それでも
「自分の山を自分で手入れし
 すべて資源として活用する」
という百姓としての在り方は
大切に身に染み込ませていきたい。

ありがたい仲間たちのおかげで
私たちもかろうじて百姓らしく
今年も山しごとを始めることができ
その時間と空間を「学び場」として
新たな仲間に開くことができる。

おかげさまで今年も無事に「山しごと」を
始めることができました。

春までコツコツと
山のめぐみをいただきながら
炭や薪やキノコづくりをしていきます。

12月の山里楽耕では
ヒノキのクリスマス飾りづくりや
スウェーデントーチに薪割りをして
1月には炭を焼いて2月にキノコの菌うち。

冬の手しごと一緒にいかが? クリスマス飾り&しめ縄づくり体験

こうした経験を今後ますます
新たな仲間や次世代と
分かり合えたら嬉しいです。

一年ごとに小さな年輪が広がるように
仲間の輪が広がりますように。

各種イベントやコラムが届く山里楽耕公式メルマガのご登録は下記リンクから

https://www.reservestock.jp/subscribe/119647

(ウェブサイトの記事の一部はメルマガやFacebookから引用しに配信後、掲載しています。「ウェブサイトの更新に気付けないのでメルマガで届くと嬉しい」という方は、ぜひメルマガ登録のほどよろしくお願いいたします。)

上部へスクロール