生まれも育ちも岐阜県の恵那地域で
受け継ぐべき山も田畑もある長男長女の私たち。
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それにも関わらずあえて広い意味での地元に
家と山と田畑を購入して「百姓」として
生計を立てていくことを選んだ。
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2020年に恵那市の空き家バンクで
農地と里山付きの中古民家を購入し、
2.5町歩の里山と8反の田畑を営み始めた。
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それまで続けてきた里山保全のための
普及啓発の体験企画を続けながら
2022年に農家民宿を開業し
岐阜県の農林漁業体験施設に登録。
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同時に、オンラインコミュニティをつくり
リアルでもオンラインでも
里山と田畑とともに生きる
百姓の暮らしをシェアしながら
支え合う「つながり」を育てはじめた。
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自分自身が「新米」であり
販売できるような作物をつくれるとも
ましてや農業指導ができるなどとは
おこがましくてとても思えなかった。
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けれど、その地域で農地を守りながら
生計を立てることができる人の姿を
次世代に魅せることができなかったら
その地域に農家や百姓が続くはずがない。
そうなれば、
その地域の農地は荒れて
もとの耕作地に戻すことは難しい。ㅤ
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「農家」や「百姓」として
食べものを生み出す土地を守れる
次世代の仲間を広げていくために
私たちが選んだのは「分かち合う」こと。
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ベテランになる日を待って
売れる自信や教えられる自信が
ついてからでは間に合わない。
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私たち自身は新米のままでも
私たちが百姓として農家として
育っていく場そのものを分かち合う。
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けっして上出来とは言えないまでも
そんな私たちが仲間とともに
一緒に育てて収穫したものを分かち合う。
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これまで地域の先輩がたから
受け継いできた知恵や技を分かち合う。ㅤ
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私たち自身がそうした形でまず
「小さな百姓として生計を立てる」までを
キッチリ足跡を残してその姿をシェアする。
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そして、次の仲間がまた
その人らしい在り方で暮らしを立てる。
そうやって互いに応援し合う中で、
各地に少しずつ波紋のように
小さな百姓となりわいが育っていき
次世代に里山と田畑が引き継がれていく。
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そんなことを願って
2025年も「山里楽耕」は挑戦します。
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昨年15組の仲間に応援いただいた
「山里のめぐみ便」を30組に増やします。
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正直、自信はありません。
だから、コミュニティの仲間に力を借り
一緒に生産していきます。
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それぞれが誇りとこだわりをもって
生産している地域の仲間がいます。
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そんな仲間と協力しながら、
そして農家や百姓や田舎暮らしを目指す
新たな仲間の学びの場として田畑を開きながら
育てたものを分かち合っていきます。
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ただ届けるだけでなく
「山里楽耕」を訪れれば
「ともにつくる」ことに参加できます。
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都会暮らしでも、経験がなくても、
「自分が育てた米や野菜」を
自分の家の食卓で食べられます。
「自分でタネを蒔き、苗を植えて、
草取りをして、収穫して育てた米や野菜」
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毎日じゃなくても人生の中で
そういう食べ物を口にできる美味しさ
心の豊かさを味わってほしい。
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出来栄えの問題ではなく
自分で育てたものは特別なのです。
他には代えがたい美味しさなのです。
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そして、もしも何かあっても
自分には食べ物をつくれるという
経験や仲間が存在する心の土台を
もつことができるのです。
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私たちは米や野菜を育てているようで
本当に育てようとしているのは
「育てる人が育つ場」です。
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「場」というのは、
個人の力で生み出せるのではなく
人が関わり続けることで生まれるものです。
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だから、私たちだけでは
絶対に実現できることではありません。
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私たちが場を開き続けられるように
「山里楽耕」のコミュニティに
力を貸していただけたら嬉しいです。
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生まれたものを少しずつ
循環させてお返ししていけたらと
いつも思っています。
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